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アニサキスからN-NOSEへ

鉗子でアニサキスを除去

昨年、芸能人の方が胃アニサキス症になりどこかで耳にしたことのある方も多いでしょうが、当院においてもここ1ヶ月で2件も遭遇しました。刺身・寿司好きの日本人として、この寄生虫について改めて整理しておきましょう。

アニサキスの幼虫はイカ、サバ、アジ、カツオ、サンマ、サケなどの内臓や筋肉内に寄生しており、これらの魚と一緒に摂取してしまったことで発症します。胃の壁に食いついた場合は「胃アニサキス症」、腸の場合は「腸アニサキス症」となり、前者は食後数時間後にみぞおちに激しい痛みを感じ、後者は食後十数時間〜数日後に激しい下腹部痛、吐き気、お腹の張りがみられます。食いついた粘膜がアレルギー反応により浮腫・炎症を生じ強い痛みとなるようで症状に対しては抗アレルギー剤、ステロイドが効く場合もあります。「胃アニサキス症」は胃カメラで鉗子でつかんで除去すれば症状も改善しますが、「腸アニサキス症」の場合は腸閉塞や腹水が貯留し緊急入院となるケースもあります。予防には加熱(70°C以上では瞬時に死滅)、冷凍(-20℃で24時間以上)することで死滅しますが、酸には強くシメサバ、塩漬け、醤油、わさび、ショウガ、ニンニクを付けても死ぬことはありません。またアニサキスの虫体はかなり固く通常の咀嚼では死滅できません。新鮮な魚を摂取するときは、その場の空気を読みつつ周りをチラチラ、魚をガン見しながら食べるようにするしかないでしょうかね(°_°)

しかし悪いことばかりではないようです。アニサキスの仲間の線虫の特徴を利用した癌検査「N-NOSE(尿1滴で癌にかかっているかどうか早期のものでも約95%の感度でわかるようです)が注目されており実用化に向けてさらに開発をすすめているそうなので是非期待しましょう( ͡° ͜ʖ ͡°)🇯🇵

イカ刺し好きな院長