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2018.06.12

アナフィラキシーショック〜スズメバチに注意

猛暑のため今年は例年よりもスズメバチに注意したほうがいいといったニュースで流れてました。キャンプや山登りなどを楽しむ方も増えハチも身近な存在となり、不幸にもハチに刺されて命を落とすといった事故を耳のすることが多くなったような気がします。そこでアウトドアライフを楽しく過ごせるようにこのアナフィラキシーショックについての知識をまとめておきましょう。

アナフィラキシーショックは国内で年間6000人程度の報告があり、そのうち約60人が死亡しております。要因は、食べ物(35%)、昆虫・ハチ(20%)、薬(20%)、原因不明(20%)、運動(5%)、減感作療法(3%)で、アレルゲンが体内に入ることでIgEという抗体が反応して命を脅かす症状が現れます。皮膚、呼吸器、循環器、消化器、神経症状など挙げてもわかりにくいので、自覚症状(本人訴え)、他覚症状(見た感じ)に分けました。

本人訴え:皮膚かゆい、息苦しい、喉がしめつけられる、動悸、吐く、腹痛、めまいなど

見た感じ:蕁麻疹、まぶたの腫れ、咳、ヒューヒューとした呼吸、嘔吐、尿・便失禁、脈が触れない、意識低下、けいれんなど

食物摂取後、虫刺され後、薬剤内服後にこのような『蕁麻疹』+『呼吸・循環・消化器症状』が出現したら、アナフィラキシーショックの可能性が高いので、救命のため直ちにエピネフリン(アドレナリン)筋肉注射が必要となります。注射により血圧が上昇し、気管支が拡張して呼吸循環動態を改善させ救命率が大幅に上がりますが、あくまでも初期治療で状態は不安定ですので必ず救急対応可能な医療機関へ速やかに搬送してください。当院ではアレルギー検査(血液)エピネフリン注射処が可能です。

アナフィラキシーショックについての詳細はこちらhttps://allergy72.jpをご参考ください。

TKGより蕎麦好きの院長